春号


6月1日



2000年6月1日

 つれづれ日記もすっかりご無沙汰していました。
このホームページへアクセスしてくださる方々は、皆様お元気でしょうか?

 暦は、もう六月に入り、今頃春号も無いものですが。。。。
今年、4月になり、助産院は現在地へ移転して丸1年を迎えました。
 例年3月は年度の変わりで雑用に追われ、春4月は、桜便りを耳にしながら、何
故かしら春はお産の季節でもあるのです。
 多分、私の助産院は規模も小さく、少ないながらも少しばかり忙しい程度なの
ですが、他の産院も年間のデーター的には分娩件数が多いように聴いています。

 助産院のお産は、俗に言う?「自然分娩」です。当然ながら、それぞれのお母さ
んのお腹の中にいる子ども達の、生まれるべき時間を「待つ」ことになります。
 どうもご家族に都合の良い時に、生まれてくる子ども達が多いようで、今更な
がら私達助産婦の都合を、赤ちゃん達は考えには入れてくれないことがほとんど
です。
 この春は、いつもどうり??夜のお産が続きました。
ある日、お産が無事に終えてから、夜の遅くに近くの銭湯へドライブした時の事。
 気づいてみれば、田んぼには水が張られ、ゲロゲログワグワ蛙の大合唱でした。
なんだそんな事。。。めずらしい?と思うのが普通なのでしょうね。
 私は、感激、感心して、季節の変わって行く事をこんな日常に発見して少し複
雑でした。

 生まれた子ども達の、赤ちゃんの目はホントにきれいに澄んで、世界の全てを
これから眺め見るのかしらと、いつも不思議な思いがします。
 この4月に予定より少し早く、小さく生まれた子ども達も、無事に1ヶ月検診を
終える頃には安心できるぐらいに大きくなりました。お母さんのおっぱい(母乳)
に勝るものは無いようで、子どもの成長(ヒトの成長)の巧みを感じています。
 本当に小さくて、でも一人の人として全てが整って、表情も泣き声もその子の
気持ち?願い?をお母さん、家族、周りの大人達、保護してくれる優しい人達に
伝えようとしているように思います。抱き上げ、あやし、話しかけ、、、人によ
り人は育てられる事が、もうここから始まっているように思います。
 ちょうど忙しい日々を送っていた頃、世の中は、少年の事件がメディアの中を
駆け巡り、原因理由を問う番組などを見かけました。
 生まれる時、最初のスタートを手助けする仕事をする私達に、その子それぞれ
をみんなで受け止めてもらえるよう、生命の重さを伝えることもなお一層考える
時代になったと感じる今日この頃です。